第25回日本口腔内科学会学術大会

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第25回日本口腔内科学会
大会長 由良 義明
大阪大学大学院歯学研究科
口腔外科学第二教室 教授

この度は、第25回日本口腔内科学会を担当させていただくことになりました大阪大学の由良義明でございます。このような機会を与えていただきました草間理事長をはじめ諸先生に大変感謝しております。2015年9月18(金)、19(土)に大阪大学(吹田キャンパス)コンベンションセンターにて開催させていただきます。

日本口腔粘膜学会から日本口腔内科学会と改称して3年が経過し、わが国における大学の口腔内科学教室も増え、口腔内科学会という呼称も知られるようになってきました。今後の日本口腔内科学会が目指すべきものとして米国や欧州で浸透しているオーラルメディシンが挙げられますが、本学会は口腔粘膜学会を経て樹立された経緯もあり、わが国の独自色を出すことも重要です。今回は、単独開催ということもあり、この機会に口腔内科学を見つめなおすことも必要と考えます。

口腔内科は、全身疾患の口腔症状を診る、歯科治療時の全身評価をする診療科などと表現されますが、これでも分かりにくい感は否めません。口腔疾患の成り立ちには局所的なものと全身的なものがあります。口腔外科でも手術する以上、全身的な評価を行います。また、歯内療法、歯周病治療を行うのにまず口腔内科で全身を評価するというのも現実的とは言えません。口腔内科を大きく「口腔を中心とする疾患に対して、主として内科的に治療する診療分野」としてはどうでしょうか。先の本学術大会でも演題の内容を見ると、口腔粘膜疾患、悪性腫瘍、感染症、口腔乾燥症、感覚異常、筋痛、顎関節痛や運動異常といった口腔顎顔面の疾患が取り上げられています。これらに対して内科的治療を主体として取り組むべきと思われます。分子標的治療、免疫治療が治療の中心となれば、悪性腫瘍も内科的に治療する機会が増えるものと思われます。

本学術大会では、特別講演では「皮膚・口腔粘膜のアレルギー・自己免疫疾患と新たな病因論」、教育講演では「口腔軟組織のMRI」の題目で、皮膚粘膜に共通する病気の成り立ちとMRIによる画像診断を講演していただきます。シンポジウム1、2では、唾液腺疾患の成り立ちと治療についてと口腔癌発生の過程を白板症に限らず広い観点からお話しいただきます。さらに、一般講演を通じて、これからしっかり育てるべきわが国の口腔内科の方向を示していただくことを願っております。

大阪大学吹田キャンパスでの開催で、学会運営、懇親会も学内施設を利用することもあり、ご不便をおかけすることもあるかと思いますが、充実した大会となるようご支援の程よろしくお願いいたします。多くの会員の皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

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